降っても照っても毎朝放送しているNHKの『バロックの森』。
この番組をお茶でも飲みながらゆっくり聞くことが出来るようになりたいものですが、朝の6時は難関です。目は覚めていてもラジオを聞けるほど体が起きていません。
そこでプログラムを見て気になる日だけ録音することにしています。聞くのは深夜。あの爽やかなテーマ曲がちょっと浮きます。
それで今週は月曜日の放送を聞くつもりだったことを、今日になって思い出しました。
ショックのあまりショパンの『葬送行進曲』を聴こうとしましたが、いやいや待たれい、ひょっとしてひょっとするかもしれないではありませんかと調べてみると......録音してありました! よくやった私!

そんなにも聴きたかった曲は、バッハのミサ曲イ長調。クレオベリー指揮キングス・カレッジ聖歌隊の演奏です。
これはEMIから出ていたバッハの教会音楽集のVol.2『Missa Brevis』に収録されています。ちなみにVol.1は『Magnificat』なのですが、どちらも廃盤らしいのです。ものすごく古いというわけでもないのに不思議なことです。

この2枚を聴きたかったのは何故かと申しますと、キングスが歌っているからというのもありますが、テノールがボストリッジさんなのです。好きなのですよ。新しい『Great Handel』はまだ聴いていませんが。彼が少年合唱としっかり組んだ録音はこれだけではないでしょうか。
探せばどこかで手に入れる方法があるのかもしれませんが、そこまでの根性は無い腰抜けです。1曲だけでもラジオで聴けるとはなんという幸運。
聴いた印象は......なにやらとっても響いています。そういう録音なのかラジオの受信状態のせいなのか判りませんけれど、お風呂で歌っているみたいです。ソプラノは女声でアルトはカウンター・テノールでした。アルトはこれでも良いのですが、ソプラノはキングスから出してほしかったです。それならいっそのことボーイアルトにした方がバランスが良いでしょうか。C-Tのマイケル・チャンスさん、良かったですけれど。
合唱はお風呂効果もあって(絶対にお風呂では歌っていませんが)大変良好です。おかげで他の曲も聴きたくなってしまって困ります。土日がリクエストの日ですから応募してみようかな。「全部かけて」って。
この番組をお茶でも飲みながらゆっくり聞くことが出来るようになりたいものですが、朝の6時は難関です。目は覚めていてもラジオを聞けるほど体が起きていません。
そこでプログラムを見て気になる日だけ録音することにしています。聞くのは深夜。あの爽やかなテーマ曲がちょっと浮きます。
それで今週は月曜日の放送を聞くつもりだったことを、今日になって思い出しました。
ショックのあまりショパンの『葬送行進曲』を聴こうとしましたが、いやいや待たれい、ひょっとしてひょっとするかもしれないではありませんかと調べてみると......録音してありました! よくやった私!

これはEMIから出ていたバッハの教会音楽集のVol.2『Missa Brevis』に収録されています。ちなみにVol.1は『Magnificat』なのですが、どちらも廃盤らしいのです。ものすごく古いというわけでもないのに不思議なことです。

探せばどこかで手に入れる方法があるのかもしれませんが、そこまでの根性は無い腰抜けです。1曲だけでもラジオで聴けるとはなんという幸運。
聴いた印象は......なにやらとっても響いています。そういう録音なのかラジオの受信状態のせいなのか判りませんけれど、お風呂で歌っているみたいです。ソプラノは女声でアルトはカウンター・テノールでした。アルトはこれでも良いのですが、ソプラノはキングスから出してほしかったです。それならいっそのことボーイアルトにした方がバランスが良いでしょうか。C-Tのマイケル・チャンスさん、良かったですけれど。
合唱はお風呂効果もあって(絶対にお風呂では歌っていませんが)大変良好です。おかげで他の曲も聴きたくなってしまって困ります。土日がリクエストの日ですから応募してみようかな。「全部かけて」って。
200曲もあるバッハのカンタータの中でも特に有名なのが第147番『Herz und Mund und Tat und Leben』(日本語だと『心と口と行いと生き様もて』でしたでしょうか)です。
これがバッハの曲だとかカンタータという音楽だとか知らない方でも、耳にすれば「あ、聴いたことある」と仰ることと思います。
私は全200曲の内おそらく聴いた曲の方が少ないので、曲の善し悪しを語れる身ではありません。ですから「今まで聴いた中では」とへっぴり腰で前置きさせていただきまして、147番がお気に入りですとそっと告白します。
(柄にもなく恥じらいを見せて)

その147番をキングス・カレッジ聖歌隊が歌っているのがこちらのCDです。ウィルコックス指揮ということで信頼して聴きました。
ところが......
こりゃあいけない。
高声部のソリストがソプラノとメゾではありませんか。ちゃんと書いてあるのですから見なくては。
キングスの合唱はとても良いのです。わりと硬質な声で細かい音の動きもきちんと歌い切っています。ソロもここから出してくれたら良かったのにと惜しくなります。
この147番の他にはコラールが入っていました。
それからなんとこのCD、2枚組だったのです。ディスクをケースからぱかっと取り出したら、わー、裏にもう1枚ある〜! 俄にお得感が出てきました。秘密のおまけを発掘したような気になりましたが、ジャケットには「2CD」とはっきり書いてあるのです。しっかり見なくては。
2枚目にはモテットが6曲です。きりりと締まった合唱です。
録音は1967、1970年。こういう昔の演奏を苦もなく聴けるのは嬉しいことですよ。
これがバッハの曲だとかカンタータという音楽だとか知らない方でも、耳にすれば「あ、聴いたことある」と仰ることと思います。
私は全200曲の内おそらく聴いた曲の方が少ないので、曲の善し悪しを語れる身ではありません。ですから「今まで聴いた中では」とへっぴり腰で前置きさせていただきまして、147番がお気に入りですとそっと告白します。
(柄にもなく恥じらいを見せて)

ところが......
こりゃあいけない。
高声部のソリストがソプラノとメゾではありませんか。ちゃんと書いてあるのですから見なくては。
キングスの合唱はとても良いのです。わりと硬質な声で細かい音の動きもきちんと歌い切っています。ソロもここから出してくれたら良かったのにと惜しくなります。
この147番の他にはコラールが入っていました。
それからなんとこのCD、2枚組だったのです。ディスクをケースからぱかっと取り出したら、わー、裏にもう1枚ある〜! 俄にお得感が出てきました。秘密のおまけを発掘したような気になりましたが、ジャケットには「2CD」とはっきり書いてあるのです。しっかり見なくては。
2枚目にはモテットが6曲です。きりりと締まった合唱です。
録音は1967、1970年。こういう昔の演奏を苦もなく聴けるのは嬉しいことですよ。
日に日に気持ちが疲れていくようで萎れています。
何か楽しいことをして元気回復! というのが上手くできずにいます。気分転換が下手なのでしょう。
このようにひとり鬱々としているとどうでもいいことに意識が向きます。
先日のお題は「anthemとhymnは何が違うのか」でした。
音楽の方は何を聴いても気が晴れないので、それならいっそ普段あまり出番の無いCDを虫干ししようと考えたのがきっかけです。出してきたのはキングス・カレッジ聖歌隊の『Anthems From King's』。

スタンフォードやガーディナー(ヘンリー・バルフォア。ジョン・エリオットの大叔父さんです)など13人の作曲家による讃美歌が収録されています。讃美歌のCDはいくつか持っていますが私には馴染みの薄い音楽なので、どれを聴いても何度聴いても知らない曲ばかり、という現象が起きます。
今回もまたいつも通り(?)新鮮な気持ちで聴き流していると、不意に疑問が湧きました。タイトルにanthemとあれば讃美歌のCDだなと思いますが、考えてみればhymnと書いてあっても同じように讃美歌のCDだなと手に取っています。anthemとhymn、どういう違いがあるのでしょう。
手始めに英和辞典を引きました。
anthem:讃美歌、聖歌(hymn)
hymn :讃美歌、聖歌(anthem)
......おいッ!(手の甲でぺしっと突っ込んで)
同じなのですか。使い分けるようなものではないのですか。迷える子羊に救いの手を差し伸べてくれたのは広辞苑でした。讃美歌だけではなく「アンセム」「ヒム」がそれぞれ項目になっていたのです。「ヒム」は単に「讃美歌、聖歌」としか書かれていませんが、「アンセム」に説明がありました。
「アンセム(anthem)」
英国国教会または聖公会で、礼拝式に歌われる
英語の合唱曲。
ローマ-カトリックのモテットに相当。
(広辞苑より)
あ、そうか。キングス・カレッジは英国国教会だからanthemというわけですね。ではセント・ポール大聖堂聖歌隊もanthemですか。
そしてそれ以外はみんなhymn? ここがちょっと解りませんけれど、少なくともanthemとhymnはまったく同じではないということが判明しました。今頃知るようなことではないかもしれませんねぇ。
ところでこの広辞苑の解説に引っかかるところがあります。
「英語の合唱曲」とありますが、ラテン語の曲も入っているのです。構わないのでしょうか。
それから「ローマ-カトリックのモテットに相当」......モテットって、そうでしたっけ。讃美歌に限定せず、もっと広い意味で多声の宗教曲を指すのだと思っていましたが......。
ま、今回はanthemとhymnについて考える日でしたから、この問題は後回しにしましょう。
最後になりましたが上のCDはウィルコックス時代、1973年録音です。明瞭とは云い難い音質ですが、合唱団は良く訓練されています。

実は同じタイトルのDVDも出ています。でもCDとは無関係でこちらはクレオベリー指揮、2000年の収録です。面白いのは演奏時期は四半世紀も違うのに、歌われる曲がほとんど同じなことです。不変なのですね。
それからこのDVDにはBBC制作のドキュメンタリーが付いていて、これは嬉しいおまけです。練習風景や少年たちへのインタビューで構成されています。聖歌隊員の日常は私には接点がまるで無いものですから、とても興味深く楽しませていただきました。
何か楽しいことをして元気回復! というのが上手くできずにいます。気分転換が下手なのでしょう。
このようにひとり鬱々としているとどうでもいいことに意識が向きます。
先日のお題は「anthemとhymnは何が違うのか」でした。
音楽の方は何を聴いても気が晴れないので、それならいっそ普段あまり出番の無いCDを虫干ししようと考えたのがきっかけです。出してきたのはキングス・カレッジ聖歌隊の『Anthems From King's』。

今回もまたいつも通り(?)新鮮な気持ちで聴き流していると、不意に疑問が湧きました。タイトルにanthemとあれば讃美歌のCDだなと思いますが、考えてみればhymnと書いてあっても同じように讃美歌のCDだなと手に取っています。anthemとhymn、どういう違いがあるのでしょう。
手始めに英和辞典を引きました。
anthem:讃美歌、聖歌(hymn)
hymn :讃美歌、聖歌(anthem)
......おいッ!(手の甲でぺしっと突っ込んで)
同じなのですか。使い分けるようなものではないのですか。迷える子羊に救いの手を差し伸べてくれたのは広辞苑でした。讃美歌だけではなく「アンセム」「ヒム」がそれぞれ項目になっていたのです。「ヒム」は単に「讃美歌、聖歌」としか書かれていませんが、「アンセム」に説明がありました。
「アンセム(anthem)」
英国国教会または聖公会で、礼拝式に歌われる
英語の合唱曲。
ローマ-カトリックのモテットに相当。
(広辞苑より)
あ、そうか。キングス・カレッジは英国国教会だからanthemというわけですね。ではセント・ポール大聖堂聖歌隊もanthemですか。
そしてそれ以外はみんなhymn? ここがちょっと解りませんけれど、少なくともanthemとhymnはまったく同じではないということが判明しました。今頃知るようなことではないかもしれませんねぇ。
ところでこの広辞苑の解説に引っかかるところがあります。
「英語の合唱曲」とありますが、ラテン語の曲も入っているのです。構わないのでしょうか。
それから「ローマ-カトリックのモテットに相当」......モテットって、そうでしたっけ。讃美歌に限定せず、もっと広い意味で多声の宗教曲を指すのだと思っていましたが......。
ま、今回はanthemとhymnについて考える日でしたから、この問題は後回しにしましょう。
最後になりましたが上のCDはウィルコックス時代、1973年録音です。明瞭とは云い難い音質ですが、合唱団は良く訓練されています。

それからこのDVDにはBBC制作のドキュメンタリーが付いていて、これは嬉しいおまけです。練習風景や少年たちへのインタビューで構成されています。聖歌隊員の日常は私には接点がまるで無いものですから、とても興味深く楽しませていただきました。
“キングス・カレッジ聖歌隊のフォーレ『レクイエム』で
EMIからちょっと前に出たバジェット盤”
を探しに行き、見つけたのは
“キングス・カレッジ聖歌隊のフォーレ『レクイエム』で
EMIから最近出たバジェット盤”。
???と目を瞬かせながらもせっかく出会ったので購入。立て続けに2枚も出たとは知りませんでした。
1968年の録音で、指揮はサー・デイヴィッド・ウィルコックスです。キングス・カレッジ聖歌隊はやはりウィルコックス時代が最高です。今もレベルの高い演奏をしますが、この時代は完璧です。
ただし......このCDも非常に質の高い演奏なのですが、キングスの歌唱はフォーレクにはやや合わないように思いました。ぴんと張った清冽な歌声は確かに私の好みです。でもフォーレクはもっと柔らかい歌い方が相応しいのではないでしょうか。「Introitus et Kyrie」「Libera me」でのソプラノ合唱が固いです。必要以上に悲痛です。この曲でさえなければ粗とは感じないのでしょうけれど。
「Pie Jesu」のソリストはロバート・チルコットさんとお読みするのでしょうか、Chilcottという姓の子です。初めて見るお名前です。BCSDにもデータはありましたが......誰だ、ドイツ語で書き込んだのは(片眉を上げて)。読めないではありませんか。どうやらトレブルとして名を残しているのはこの曲だけのようです。長じてからはテノールになって、その後作曲家......?
ともあれ歌声は、合唱と同じく固さが感じられるものの、線の細いキングスらしい声です。ただちょっと、声が遠い。もう少し前に出て! と云いたいところでした。
カップリングはデュリュフレの『レクイエム』です。
フォーレクにカップリング曲のあるCDを初めて手にしました。そうか、もう1曲入るのですね......。
デュリュフレの『レクイエム』はフォーレクと雰囲気が似ています。「Dies irae」が無くて「In Paradisum」が終曲に置かれていること、ソロの使い方に類似点があるからです。なるほどなカップリングなのです。
こちらは1981年の録音で、指揮はサー・フィリップ・レッジャーです。フォーレクと似てはいますがこちらの方が荘厳な曲調ですから、キングスには向いています。
残念なことに、この曲は「Pie Jesu」をメゾが歌うことになっているのです。
何を隠そうビブラートの利いた歌声が苦手で苦手で苦手で。今回もいやな鳥肌が立ちました。この演奏のように少年合唱を採用した場合、「Pie Jesu」だけ突然びよびよとビブラートが響き渡るなんて異質ではありませんか。そんなことを思うのは私だけなのでしょうか。いやいや絶対ボーイアルトの方が良いですよ。
ビブラート有りの声は何と申しますか、とても生々しい気がするのです。歌い手の息や汗や肉をとても身近に感じます。iPodで聴いた日にはそういう「人間の質感」が耳から直接入ってくるような気がして......うわぁ、もうだめです〜。
ビブラート無しなら女性の声でも何ら問題はありません。古楽系の歌手にこのタイプが多いですね。これなら平気なのです。
声楽が好きなのにオペラにあまり熱を上げないのは、この辺りが理由なのかもしれません。ウィーン少年合唱団に一度も夢中にならなかったのも同じようなものです。あのウィーン少独特の唱法がちょっと辛いのです。
そんなこんなで宙ぶらりんなCDです。
そうそう、似た感じの曲を併せたからか、間にフォーレの『パヴァーヌ』が挟まっています。合唱無しのヴァージョンです。フルートの旋律が穏やかに流れるので、コンサートの幕間のBGMみたいです。第一部フォーレ、第二部デュリュフレの「レクイエムの夕べ」ですよ。
EMIからちょっと前に出たバジェット盤”
を探しに行き、見つけたのは
“キングス・カレッジ聖歌隊のフォーレ『レクイエム』で
EMIから最近出たバジェット盤”。
???と目を瞬かせながらもせっかく出会ったので購入。立て続けに2枚も出たとは知りませんでした。1968年の録音で、指揮はサー・デイヴィッド・ウィルコックスです。キングス・カレッジ聖歌隊はやはりウィルコックス時代が最高です。今もレベルの高い演奏をしますが、この時代は完璧です。
ただし......このCDも非常に質の高い演奏なのですが、キングスの歌唱はフォーレクにはやや合わないように思いました。ぴんと張った清冽な歌声は確かに私の好みです。でもフォーレクはもっと柔らかい歌い方が相応しいのではないでしょうか。「Introitus et Kyrie」「Libera me」でのソプラノ合唱が固いです。必要以上に悲痛です。この曲でさえなければ粗とは感じないのでしょうけれど。
「Pie Jesu」のソリストはロバート・チルコットさんとお読みするのでしょうか、Chilcottという姓の子です。初めて見るお名前です。BCSDにもデータはありましたが......誰だ、ドイツ語で書き込んだのは(片眉を上げて)。読めないではありませんか。どうやらトレブルとして名を残しているのはこの曲だけのようです。長じてからはテノールになって、その後作曲家......?
ともあれ歌声は、合唱と同じく固さが感じられるものの、線の細いキングスらしい声です。ただちょっと、声が遠い。もう少し前に出て! と云いたいところでした。
カップリングはデュリュフレの『レクイエム』です。
フォーレクにカップリング曲のあるCDを初めて手にしました。そうか、もう1曲入るのですね......。
デュリュフレの『レクイエム』はフォーレクと雰囲気が似ています。「Dies irae」が無くて「In Paradisum」が終曲に置かれていること、ソロの使い方に類似点があるからです。なるほどなカップリングなのです。
こちらは1981年の録音で、指揮はサー・フィリップ・レッジャーです。フォーレクと似てはいますがこちらの方が荘厳な曲調ですから、キングスには向いています。
残念なことに、この曲は「Pie Jesu」をメゾが歌うことになっているのです。
何を隠そうビブラートの利いた歌声が苦手で苦手で苦手で。今回もいやな鳥肌が立ちました。この演奏のように少年合唱を採用した場合、「Pie Jesu」だけ突然びよびよとビブラートが響き渡るなんて異質ではありませんか。そんなことを思うのは私だけなのでしょうか。いやいや絶対ボーイアルトの方が良いですよ。
ビブラート有りの声は何と申しますか、とても生々しい気がするのです。歌い手の息や汗や肉をとても身近に感じます。iPodで聴いた日にはそういう「人間の質感」が耳から直接入ってくるような気がして......うわぁ、もうだめです〜。
ビブラート無しなら女性の声でも何ら問題はありません。古楽系の歌手にこのタイプが多いですね。これなら平気なのです。
声楽が好きなのにオペラにあまり熱を上げないのは、この辺りが理由なのかもしれません。ウィーン少年合唱団に一度も夢中にならなかったのも同じようなものです。あのウィーン少独特の唱法がちょっと辛いのです。
そんなこんなで宙ぶらりんなCDです。
そうそう、似た感じの曲を併せたからか、間にフォーレの『パヴァーヌ』が挟まっています。合唱無しのヴァージョンです。フルートの旋律が穏やかに流れるので、コンサートの幕間のBGMみたいです。第一部フォーレ、第二部デュリュフレの「レクイエムの夕べ」ですよ。
アレグリのMiserereは好きな曲の中でも五指に入ります。
前回のタリス・スコラーズを始め多くの演奏で女声が務めるソプラノ・パートは、本来はカストラートが歌っていました。今はもちろんカストラートが存在しませんから、このように女の人が歌う他、ボーイソプラノが歌うことも少なくありません。
私が知っているCDではセント・ジョンズ聖歌隊、ウィンチェスター大聖堂聖歌隊、ウエストミンスター大聖堂聖歌隊などの録音があります。そういえばクワイヤーボーイズも CDの最後にこの曲を入れていましたね。
しかし! どれだけCDが出ようとも、至高の1枚はこれなのです。
1963年録音のキングス・カレッジ聖歌隊です。
この曲の肝は、何度か繰り返されるソプラノの「ド〜シ♭〜ラ♭〜ソ〜ファ〜、ソファミ♭ファソ〜」にあります。ここの「ソファミ♭ファソ〜」のミ♭ファで音が揺れやすいのです。女声ソプラノの場合はさすが大人なだけあってきれいにこなす人が大半ですが、トレブルで聴く時はとても緊張します。このフレーズにさしかかる度に「さぁ、来たわよ! がんばって!」と一人で手に汗握って聴いています。
この録音でソロを務めたロイ・グッドマン少年は危うげな様子は微塵も見せず、まっすぐ伸びる声で魅了します。キングスはこれ以外にも何度か同曲を録音していますが、やっぱりこれが最高のMiserereです。
現在彼は指揮者としてご活躍ですが、私にとっては永遠に "Miserereのロイ少年" なのです。
尚、このCDには国内盤と輸入盤があります。私が持っているのは国内盤で、グッドマン氏が当時を振り返った文章を寄せておられます。輸入盤にも多分収録されていることと思いますが、英語なら読み飛ばすという方には私と同様、国内盤をお薦めします。
本当に名盤ですよ。
前回のタリス・スコラーズを始め多くの演奏で女声が務めるソプラノ・パートは、本来はカストラートが歌っていました。今はもちろんカストラートが存在しませんから、このように女の人が歌う他、ボーイソプラノが歌うことも少なくありません。
私が知っているCDではセント・ジョンズ聖歌隊、ウィンチェスター大聖堂聖歌隊、ウエストミンスター大聖堂聖歌隊などの録音があります。そういえばクワイヤーボーイズも CDの最後にこの曲を入れていましたね。
しかし! どれだけCDが出ようとも、至高の1枚はこれなのです。1963年録音のキングス・カレッジ聖歌隊です。
この曲の肝は、何度か繰り返されるソプラノの「ド〜シ♭〜ラ♭〜ソ〜ファ〜、ソファミ♭ファソ〜」にあります。ここの「ソファミ♭ファソ〜」のミ♭ファで音が揺れやすいのです。女声ソプラノの場合はさすが大人なだけあってきれいにこなす人が大半ですが、トレブルで聴く時はとても緊張します。このフレーズにさしかかる度に「さぁ、来たわよ! がんばって!」と一人で手に汗握って聴いています。
この録音でソロを務めたロイ・グッドマン少年は危うげな様子は微塵も見せず、まっすぐ伸びる声で魅了します。キングスはこれ以外にも何度か同曲を録音していますが、やっぱりこれが最高のMiserereです。
現在彼は指揮者としてご活躍ですが、私にとっては永遠に "Miserereのロイ少年" なのです。
尚、このCDには国内盤と輸入盤があります。私が持っているのは国内盤で、グッドマン氏が当時を振り返った文章を寄せておられます。輸入盤にも多分収録されていることと思いますが、英語なら読み飛ばすという方には私と同様、国内盤をお薦めします。
本当に名盤ですよ。
たくさんある少年合唱団、聖歌隊の中でも好んでよく聴くのはキングス・カレッジ聖歌隊です。
録音が多くてCDが入手しやすいというのが最大の理由ですが、もちろん好きだから、でもあります。レパートリーの幅が広く、定番の宗教音楽から現代作曲家の作品まで歌うところも面白いですね。
何か1枚ご紹介しようと思いましていろいろ迷い....こちらに決定です。「HEAVENLY VOICES」。
キングスは少年と青年の混声ですが、これは少年部だけのCDです(初の試みだそうですよ)。おなじみの「パニス・アンジェリクス」「ピエ・イエズ」(フォーレ)をはじめ全17曲。お気に入りはメンデルスゾーンの「主をたのみて」とヴェルディの「聖母マリア賛歌」です。「主をたのみて」を歌っているファーガス・ティルウェルさんは適度に深みのある響きの良い声です。「ピエ・イエズ」のチャーリー・フィリップスさんも素直な歌唱が美しいです。
このCD、輸入盤はジャケットがモノクロ写真でとてもすてきな雰囲気なのです。
でも私は解説や歌詞をいつもしっかり読むので、日本盤がある時はそちらを買うのですよ。だから事前によく調べるのですが、たまにうんと後になってから日本盤が出て「ちっ」と舌打ちすることがあります。そう、ジョセフ・マクナマーズさんがそうですよ(ちょっと恨みがましい目で)。
キングスは機会があれば他のCDもご紹介したいです。
録音が多くてCDが入手しやすいというのが最大の理由ですが、もちろん好きだから、でもあります。レパートリーの幅が広く、定番の宗教音楽から現代作曲家の作品まで歌うところも面白いですね。
何か1枚ご紹介しようと思いましていろいろ迷い....こちらに決定です。「HEAVENLY VOICES」。キングスは少年と青年の混声ですが、これは少年部だけのCDです(初の試みだそうですよ)。おなじみの「パニス・アンジェリクス」「ピエ・イエズ」(フォーレ)をはじめ全17曲。お気に入りはメンデルスゾーンの「主をたのみて」とヴェルディの「聖母マリア賛歌」です。「主をたのみて」を歌っているファーガス・ティルウェルさんは適度に深みのある響きの良い声です。「ピエ・イエズ」のチャーリー・フィリップスさんも素直な歌唱が美しいです。
このCD、輸入盤はジャケットがモノクロ写真でとてもすてきな雰囲気なのです。
でも私は解説や歌詞をいつもしっかり読むので、日本盤がある時はそちらを買うのですよ。だから事前によく調べるのですが、たまにうんと後になってから日本盤が出て「ちっ」と舌打ちすることがあります。そう、ジョセフ・マクナマーズさんがそうですよ(ちょっと恨みがましい目で)。
キングスは機会があれば他のCDもご紹介したいです。
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