ねむたい小ウサギ*un lapereau ensommeillé
pied à pied................au loin......
fête de la mi-automne
   「あら、こおろぎさん、あなたお月見にいらしって。」

                  与謝野晶子『お月見のお客様』



今夜は中秋の名月です。お月見です。お団子です。
お昼より夜、お日さまよりお月さまが好きなのです。
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スモモコケモモモモガスキ
プラムを一山いただきました。
赤いぞ甘いぞ酸っぱいぞ。
おいしいおいしい。

ちょっと酸っぱい桃の味ですが、プラムは桃の仲間ではありません。
日本語ではいつも「李」と書いています。ところがその味の通り「酢桃」とも書くと最近知りました。このうえなくぴったりな表現ですけれど、「李」の方がおいしそうです。

サリーのこけももつみ (大型絵本)毎日一個ずついただきながら、『サリーのこけももつみ』を思い出しています。
桃とスモモは別の種類で、スモモとコケモモもまた別の種類です。同じように赤くてかわいい実ですが、コケモモは滅多に食べられません。もし食べるならお店で買ってくるのではなく、サリーのように野生のコケモモを摘みに行きたいです。

ポリン・ポロン・ポルン。
なつのおはなし
あぢぢぢぢ....。
夜中も蝉が鳴いています。朝起きる頃には30度もあります。
突然大雨が降ってきて、慌てている間にけろりとやんでしまいます。
夏ですね。

さあ季節が変わったぞ! と感じたら、ぴったりな絵本を出してきます。
苦手な季節なので夏のお話にはあまり食指が動かないのですが、少ない中から大好きなベスコフさんの絵本をご紹介いたします。
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bleu, tristesse bleue
ちょっと間が空いてしまいましたが、先週の続きです。
段取りが悪くてなんともお恥ずかしいことです。

にいさん伊勢英子さんの『にいさん』(偕成社)は、画家ゴッホと弟テオへのオマージュです。
まるで蒼い蒼い水滴が心の中へ落ちてきてずっと消えずにいるような、印象深い青い絵本です。

......表紙、黄色い! 黄色いですよ!
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M. Relieur
ルリユールおじさん伊勢英子さんの絵本『ルリユールおじさん』(理論社)の原画展に行きました。
伊勢さんの風のような絵が昔から好きでしたから、案内が貼り出されているのを見つけた時はドキドキしました。
初めて見た原画は、やっぱり風が吹いてくるような素敵な絵でした。
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ケキョ1号と春を待つ
  花の香を 風のたよりに たぐへてぞ
      鶯誘ふ しるべにはやる
                  紀友則


鶯を誘い出そうと手紙を送ります。その手紙とは、花の香りを添えた風。
春が近づいてくる今の時期にとりわけ好む歌です。
そして今朝、とうとう最初の鶯が鳴きました。
キョ、キョ、キョ、ケキョケキョヒョー! といきなり猛特訓です。
しかもその声がなにやらとても近いのです。まるで窓辺にいるみたい。
どこだ〜、どこにおるのじゃ〜と目を凝らして探しましたが、どうしても見つけられません。ご近所の木をくまなく見つめたというのに、大きなケキョが聞こえるばかりでした。

おかげで遅刻です。チッ。

さあ、鶯が鳴き始めたらこの絵本の季節です。
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Psalm 23
  主はわが牧者なり、
  われ乏しきことあらじ。
  主はわれをみどりの野にふさせ、
  いこひの水濱にともなひたまふ。

文語訳だとなんだかよく解らないけど雰囲気が良いです。
英語で書くと少年合唱好きさんにはお馴染みのフレーズとなります。

  The Lord is my shepherd,
  I shall not want.
  He makes me lie down in green pastures.
  He leads me beside still waters.

詩編23編です。
偶然にもこれの絵本を見つけました。
ターシャ・テューダーさんのご本です。
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クリスマスのおはなし 2
Christus natus est.

キリストの本当のお誕生日は春先だという説が濃厚だそうですが、そうだとしてもやっぱりクリスマスはキリスト誕生を祝うのです。
今日はこのお話の絵本をご紹介します。

ちいさなもののやすらぐところ (児童図書館・絵本の部屋)『ちいさなもののやすらぐところ』(マーティン・ワッデル、ジェイソン・コッククロフト 評論社)。

やさしい牛の住む牛小屋(本書では馬小屋ではありません)に、疲れた動物たちが1頭、また1頭と訪れます。牛は心温かく皆に休む場所を提供します。
そこにある日、人間の男女がやってきます。そして夜になると....。

温かみのある色彩で描かれた穏やかな絵が印象的です。
どのページも光の粒が降り注ぐようで、特別な男の子の誕生に立ち会う動物たちをきらきらと包みます。
大きめの絵本から、さらに大きな奇跡が溢れ出すのを感じます。

ネコが見た“きせき” (児童図書館・絵本の部屋)『ネコが見た“きせき”』(マイケル・フォアマン 評論社)。

こちらは蒼い蒼い夜の奇跡。
納屋暮らしのネコは、一緒に住む牛たちが嫌いなひねくれものです。冬のある夜、人間たちが入ってきます。そして男の子が生まれました。
ネコは一部始終をちょっと斜に構えて見ていますが、小さな命の誕生に接して、ほんの少しだけ気持ちに変化が起こります。

『ちいさなもの〜』と同じく、この絵本も細やかな美しい絵が語ります。
あの小屋にネコがいたという設定が珍しいですね。

クリスマスって なあに『クリスマスって なあに』(ディック・ブルーナ 講談社)。

先の2冊ではまだ早いような、小さな人たちにはこの本を。
ブルーナさんのシンプルな絵、シンプルなお話で、キリスト誕生の物語が綴られます。
マリアもヨセフも三博士もみんなあの顔なのですが(笑)、クリスマスとはどういう日なのかを簡潔に、かつ余すところなく盛り込む構成は、さすがブルーナさんです。

ケーキを食べてプレゼントを貰うだけがクリスマスではないことを、絵本で知るのも良いのではないでしょうか。
クリスマスのおはなし 1
音楽部門に続きまして、こちらも去年の「クリスマスのおはなし」の続きです。
最初は定番のこのご本から始めましょう。

サンタクロースっているんでしょうか?『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)は、100年以上前のアメリカで実際にあったお話です。

タイトルにもなっているこの質問が、とある新聞社に届きました。差出人は8歳の女の子、バージニア。
フランシス・チャーチ記者はこの問いへの答えを社説に書くよう命じられます。チャーチさんは大弱り。彼は特別子供好きというわけでもなければ、慈愛に満ちた聖人君子でもなく、日々の仕事に追われるごく普通の新聞記者だからです。
でも仕事ですからやらねばなりません。サンタはいるかだって? どう答えりゃいいんだ?

新聞の、それも社説に嘘を書くわけにはいきません。かと云って「サンタはパパだよ」なんて書いては興醒めです。悩んだ末にチャーチさんは、歴史に残る名社説を書き上げました。
その翻訳が、この本です。

チャーチさんは、相手が子供だからと適当なことを書いてあしらうような真似はしませんでした。8歳の少女と真っ直ぐ向き合い、誠実に語りかけます。
サンタクロースの存在についての彼の見解は、実に感動的です。それをここに書いてしまっては本を読む興趣を削ぐことになりそうですので控えますが、思い出すたびにいつも自問します。
私は幼き子らへ、弱き者たちへここまで真摯に接しているだろうかと。

サンタの友だちバージニア少女バージニアが新聞に投書した経緯と、彼女のその後については『サンタの友だちバージニア』(偕成社)という本で知ることができます。
彼女が亡くなった時には、「サンタの友だちバージニア」と新聞に死亡記事が掲載されたそうです。

バージニアは本当に、サンタさんの素敵なお友だちです。


あと、全然関係ないのですけれど、ボーイソプラノのメモメモ。
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うさぎの遠足
夏に読んでご紹介いたしました絵本『うさぎ小学校』の続編が出ましたよ。

うさぎ小学校のえんそく『うさぎ小学校のえんそく』(アルベルト・ジクストゥス リヒャルト・ハインリヒ 徳間書店)。そうです、今度は遠足です。
しかし......。

前作のうさぎたちがそこはかとなく不細工だったのに対し、今度のは....何でしょう....不気味? 何か違う、どこが違うのかと見つめた結果、判りました。
絵を描いた人が違うのでした。

どちらもリアルな感じの絵ではありますが、うさぎの顔はこちらの方がかわいらしくなっています。それは良いのに、脚が妙に人間ぽいのです。特に靴下(タイツかな)と靴を履いた脚に違和感を覚えました。これならちょっとぐらい不細工でも、前のうさぎの方が好きです。

それから前作では「右ページは擬人化されたうさぎの挿絵、文章のある左ページは同じ場面を実際のうさぎの姿で」という構成だったのが、今作は左ページも擬人化うさぎになっています。あの対比が面白かったのでちょっと残念でした。

お話は、うさぎ小学校の皆が遠足に行く1日です。
先生はもちろん家族も一緒に山へ出かけます。
リュックの中には大事なおやつ。

  たまごに バターつきパンに
  みどりのやさい。
             (はたさわ ゆうこ 訳)


......それはお弁当。