Sun.

宿題です

ラテン語の宿題が出ましたよ。うわーん!
地元の美術館にブシコー派の画家の時祷書という高価な写本があります。
その解読と研究を先生が手がけておられて、時々お話をうかがいます。
とても興味深いものです。話を聞く分には。
さて、昨日のことです。
教室に入ると数枚のプリントが用意されていました。
時祷書のコピーのコピー(先生でさえ実物は触れないのだそうです)と、聖書のコピーがラテン語版と日本語版。

「ここからここまで文法の解読してきてね」

なんですと!?
時祷書自体は上手な(なんて云っては失礼ですよ)カリグラフィーで正直に申し上げますと、読みにくい。いや、読めない。
だから先生が全部書き出して下さいました。
さらに宿題になった部分は、聖書の詩編54編であることが判明しています。
おかげで訳文も用意されていました。
原文も訳文も揃えてもらっていったい何が不満なの? というほど至れり尽くせりです。
では宿題は何をやるのかと云いますと、文法の分析です。
たとえば「 Miserere mei 」とあったらこうします。

 Miserere   misereor,eri,ritus  v. 命令 2sg. avec gen. 憐れみなさい
 mei      ego,me,mei,mihi   pron. gen. 1sg.     私に

 (Miserere   動詞、命令法、2人称単数 属格と共に
  mei    代名詞、属格、1人称単数       という意味です)

 訳:私を憐れんで下さい

対象となる全ての単語にこうして文法上の説明をつけるのです。
今回は全部で83語ですよ。
そりゃあ何度も出てくる単語だってありますが、私はこの作業にとんでもなく時間がかかるのですよ。
以前ギリシア神話で同じ宿題が出たことがあって、もう半泣きでしたもの。
羅仏辞書『GAFFIOT』と電子辞書と活用表を机いっぱいに広げて1語1語進んでいくしかありません。
これが終わるまではラテン語最優先です。

そういえばプリントの最後は譜面でした。
「暇だったら歌ってごらん」
いえ先生、そんな余裕はこれっぽっちもありませんから。
langue ラテン語 | cm:0 | tb:0 |
Wed.

やかまし村

やかまし村の子どもたちリンドグレーンさんの『やかまし村の子どもたち』がいつのまにか少年文庫になっていましたよ。
何年ぶりかわからないほど久しぶりに読みました。
小さい頃には説明できなかった(そもそも考えもしなかった)「好き」の理由が鮮明になりました。
それは、受け入れられる安心感への憧れです。
子どもたちはどんな遊びをしようが、ほし草の中で寝ようが、果ては家出をしようとも、家に帰れば必ず大人たちに受け止められ許され愛されるのです。
これはまさに夢のようなことです。
この子たちのようにまるごと抱きしめてもらおうなどと高望みはしませんが、もしも何かひとつ肯定してもらえるのなら、とかつて願っていました。
そんな風に夢を描くことができたのは、幸いだったと思います。

それにしても絵本や児童文学を読んでいると、言葉の使い方に
はっとすることがよくあります。
『やかまし村〜』では8章のタイトルなど驚きです。

  じぶんの動物はすてきですが、おじいさんもいいものです

動物がすてきと思ったことはありますし、おじいさんが(私には生まれた時からいませんが)いいものだ、というのも理解できます。
でもだからと云って両者をこうやって並べるなど考えたこともありません!
私もこれに匹敵する組み合わせを考えだしたいものです。
livre 海外文学 | cm:0 | tb:0 |
Sun.

J'aime les chats.

少し前から文法の問題集を探していました。
今まで使っていたものは悪くはないのですが物足りなかったのです。
万年初心者を称してはいるものの、-er 動詞の活用やら前置詞 à + le はau になりますなんていうのを何度も繰り返したい程初心者ではないのです。
だからもうちょっとやりがいのある本はないかしらと唸りつつ、同じ問題集を繰り返していました。

そして今日、とうとう決定しました!

解説がくわしいフランス文法問題集 こちらです、じゃん!
『解説がくわしいフランス文法問題集』(西村牧夫著 白水社)。
フランス語を勉強されている方々のサイトでもなかなか好評で、実際に見た感じも良さそうだったのでこれにしました。
では早速やってみましょう。
第1章は冠詞です。
le なのか les なのか du なのか、それが問題です。

 J'aime le pain.
 J'aime les baguettes.

バゲットは数えられるから les 。
パンだって数えられ...ると思いやすいのですが、数えられない「パン屑」になってもパンはパン、だから不加算名詞扱いで le 。

 J'aime les femmes.

女性はもちろん数えられます。ただ多くの場合、女性なら誰でもOK!というわけではなくいろいろ好みはあるはずですが、les を使うことで好きではないという例外も含めてほとんど全部を表すのだそうです。
だからここは部分冠詞にはしません。
ふむふむなるほど。
確かに冠詞に迷うと勘で選んでしまう傾向があるので、こうしてきちんと理由を理解するのは大切だと思いました。
良い問題集を手に入れたものです。
こちらもご紹介しましょう。

 J'aime le chien.
 J'aime les chiens.

一般に「犬が好き」と云うなら les を用います。
犬は数えられますからね。
では le chien は間違いかと云うと、そうではないのです。
これは「犬の肉(を食べるの)が好き」という意味になるのです!!
langue フランス語 | cm:0 | tb:0 |
Sat.

取りて食せよ

行ってきました、ラテン語へ。
ちっとも辿り着けなくて途方に暮れる一幕もありましたが、なんとかです。
6時過ぎだというのに人っ子ひとり歩いていないというのは、いったいどういう町なのでしょう....。
今期はなんと11人もいて大盛況です。
ただ平均年齢がとても高そうで(訊けませんが)なにやら生涯学習センターの趣です。私語なし。雰囲気が渋いです。
以前一緒だったYさんも受講されているのが心強いです。
新テキストは『福音書のラテン語テキストを読む』という本です。
ぎりぎりで受講者が増えたそうで、11人に対し2冊しか用意されていませんでした。
おおらかですよ。
私とYさん以外はみなさん教会の信者さんのようで、先生のお話も聖書な内容です。文法は軽く流していました。

困る困る!

文法をもっとやってくださいと早速リクエストしてきました。
今日は初回なので講義の流れを掴むための90分でした。
習ったのは「取りて食せよ」。
実用には向かない言葉です。でも云ってみたいです。
道もわかりましたし、来週からも通います。
langue ラテン語 | cm:0 | tb:0 |
Thu.

amo, amas, amat....

明日からラテン語再開ですよ。
新しい講座の1回目ですからしっかり備えます。
まずは地図を確認。初めて行く場所は不安です。方向音痴です。
実は「地図が読めない病」なので知人に調べてもらいました。
それから持ち物は、とりあえず辞書です。
以前先生に分けていただいた羅英辞書です。
ラテン語の辞書は日本には1つしかありません(本当はもう1つありますけれど35,000 yen の辞書なんて初学者には非現実的ですもの)。
そこでラテン語を学ぶサイトを見ると、ほとんどの方が羅英辞書をすすめておられます。
ところが私は英語はてんでダメなのですよ。
普段は『Le gaffiot de poche』という羅仏辞書を使っています。
これを持って行ってもいいのですけれど、先生は英語も使って説明されるし、う〜ん...迷いますよ。電子辞書を用意しておきましょうか。
たしかラテン語版の新約聖書も要るんでしたっけ。
私は無神論者ですがラテン語を学ぶにはキリスト教は外せません。
大好きな中世ヨーロッパのことを知るにもキリスト教に関する知識は必須です。
そんなわけで先生(司祭さまです)のお話もしっかり聞いています。
久しぶりの授業でとても楽しみです。

今日はめずらしくマンガを2冊も買いました。
高尾滋さんの『ゴールデン・デイズ』2巻(白泉社)と
杉浦志保さんの『SILVER DIAMOND』8巻(冬水社)2冊です。
特に好きな作品が2つも出て、嬉しいことですよ。
langue ラテン語 | cm:0 | tb:0 |
Tue.

garçon !

ラジオ講座は今週からスキットになりました。
2週間基礎事項をやった甲斐があって、初日から会話らしい会話をしています。
早速「へぇ」と勉強になりましたよ。
遅れてごめんねと謝る Claire に対する François の一言です。

 Tu sais, j'ai l'habitude !
 いつものことで慣れてるからね。

仏文を見たり聞いたりして意味を取ることはできますが、もし自分が
「いつものことで慣れてるからね」と云おうとしても、きっとこの文章は出てこないでしょう。
まず Tu sais が云えません。「〜だよ」という軽い表現です。
でも堅苦しく訳すと「君も知っているように」ですね。
遅刻を詫びている相手に「ご存知のように」とはちょっと云いにくいですなぁ。
それから j'ai l'habitude 。遅れるのが「いつものこと」なのは相手ですから
je で始める文が出てくるかどうか。
覚えておこうと思いました。

些細なことを1つ。
ウエイターは le serveur なのですよ。
le garçon ではないのです。
軽く片手を上げて「Garçon !」とやらかすイメージがあったのでこれは発見でした。
langue フランス語 | cm:0 | tb:0 |
Sun.

いっぱい食わされませんか?

完訳グリム童話集〈5〉ちくま文庫の『完訳 グリム童話集』を揃えています。
今月分が出たので早速買ってきましたよ。
単行本だったころに借りて読んでいて、いつか欲しいと思っていた版です。昔の挿絵がついていて、文庫でもちゃんと色つきなものですからもうもう嬉しくて。
ひところ流行っていた「本当は恐ろしい〜」という類いのアプローチにはまったく興味はなく、普通に楽しんでいます。
そしてこの度の文庫化にあたり注目しているのが、帯に書かれたコピーです。
たとえば今月の5巻はこうです。

 「おれは旅をしてくるよ」
 王子も粉ひきもハンスも冒険に!

そうそう! みんな冒険に行くよね!
一目で覚えてしまいましたよ。
4巻の時にはさらに強烈でした。

 「いっぱい食わされましたね」

なんて愉快な響きでしょう!
今では使ってみたい言葉第1位ですよ。
少しアレンジして「まんまといっぱい食わされましたね」と誰かに云いたくてしかたがありません。でも誰に?
意味は「騙された」というとことですが、騙された末に路頭に迷っている人に「まんまといっぱい食わされましたね」なんて云うのは人の道にもとると思うのです。
これは云われた方も一緒に笑えるような場合にしか使えない言葉です。
そう考えるといい具合に「まんまといっぱい食わされた」人というのはなかなかいないものです。
でもきっと云ってみせますよ。
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Thu.

le loup

『ふらんす』の「ことばの花束」という記事は、わずか1ページですがとても心惹かれるものでした。
オオカミ loup を使った表現がいろいろ紹介されています。

 à la queue leu leu  一列に並んで

leu は loup の古い形で今はこの成句でのみ使われているものです。
leu leu と2回繰り返すところからオオカミが一列になって歩く姿を想像して一人で喜んでしまいました。

また、その獰猛さから「程度の大きさ」を表すのにも使われていて、

 froid de loup  すごい寒さ

という言葉が載っています。面白いので調べてみると他にも
似たような使い方がありました。

 avoir une faim de loup  とても空腹
 enhumé comme un loup  ひどい風邪
 avoir une tête de loup  髪がもしゃもしゃ

お腹ぺこぺこで風邪ひきで髪がもしゃもしゃなオオカミだなんて!

そんなことを辞書で見ながら目についたことがあります。
白いオオカミというのは特別な存在のようです。

 être connu comme le loup blanc  みんなに知られている
               (白いオオカミは目立つから)
 être décrié comme le loup blanc  とても評判が悪い
       (白いオオカミは仲間はずれにされやすいから)

その姿のせいで目立ち仲間に疎まれるという白いオオカミがかわいそうでなりません。できれば使いたくない表現です。

次はオオカミ自身について調べようと思います。
langue フランス語 | cm:0 | tb:0 |
Mon.

ラテン語は春休み

今月から始めるラテン語の講座にやっとこさ申し込むことができましたよ。
電話受付のみだったのですが、私が電話できる時間はいつも「まだやってない」「もう終わった」「お昼休み」のアナウンスが流れるばかりでちっとも通じなかったのです。
始まるのは来週で、ちょうど3週間の春休みになります。
前回までで『ラテン語の学び方』(M・アモロス著 南窓社)というテキストが全部終わっていましたから、お休みの間に復習しておくつもりだったのです。
そろそろ始めなくては、と手遅れ気味に遠い目をしています。
接続法なんてまるで忘れていますよ。
がんばれがんばれ、と天使が囁いてくれないかなぁ....。
langue ラテン語 | cm:0 | tb:0 |
Sun.

お姫さまとお雛さま

徳川美術館にて「尾張徳川家の雛まつり」展
なんとか最終日に間に合いました。
見たかったのは雛人形よりも雛飾りです。
それはそれは可愛らしいのです。
小さな食器、小さな櫛、小さな硯、小さな貝合わせ。
女の子っていいないいな、と心弾む時間でしたよ。
美術館のお隣(つながっているからお隣とは云わないかしら)の蓬左文庫では「姫君のたしなみ」というこれまた女の子な好企画を開催中。
文学や和歌を嗜み教養を高めるために、お姫さまは本をたくさん持っていたそうです。
江戸時代ですから本は文字も絵も手書き。
「知」が身分の高い人の特権だったことが窺えます。
今で云うマナーブックもあって、そちらはちょっと下手っぴな絵が添えてあり微笑ましいものでした。
今日は一月遅れの雛祭り気分でしたよ。
art 日本美術 | cm:0 | tb:0 |