Mon.
07.31.2006
No〜n!!
バッハのヨハネ受難曲。ギュンター・ラミン指揮、歌は聖トーマス教会合唱団です。
トマーナーのヨハネは持っているのですけれど、安かったので購入しました。
出だしは上々、合唱の出来も良いのに....とんでもないことに気づいてしまったのです。
手持ちの盤と同じ音源ですよ!
序盤に「あれ、今のアルトって少し雑ではなくって?」と引っかかる箇所があり、前にも同じ引っかかり方をしたのを思い出して、事の次第が発覚しました。
1954年の録音ですから初CD化ではないのも当然ですけれど、まさかこの前の冬に買ったものと同じだとは思いもよらなかったのです。昔出ていたけれど今は廃盤だから再発します、というのなら解ります。でも同時期に別レーベルから出すなんて、あぁもう!!
他の歌い手さんたちの名前など覚えておけば防げたのですよ。
かなり反省しています。
あ、でもこんな間の抜けた事情を別にすればこれは良いCDです。
マタイの影に隠れがちですが、ヨハネは好きな曲です。
話は少しずれますけれど、『和樂』8月号(小学館)の西本智実さんのインタビューが面白かったです。
ロシア交響楽団の指揮者としてだけに収まらない活躍ぶりで大人気の方ですね。
女性の指揮者というのはまだまだ少ないですけれど、西本さんは「女性なのに」でも「女性だからこそ」でもない佇まいがとても自然で、ステージで見せる真剣勝負の眼差しとオフで見せる親しみやすさの両面が魅力的です。
日本でもっとも格好良い女性と云ってもいいかもしれません。
その彼女がインタビューの最後、もし何の制約もなく演奏できるとしたらどの曲を選ぶかという問いにこう答えていらっしゃいます。
「ドイツでマタイ受難曲を」
ロシア人作曲家の曲でもオペラでもなくマタイなんだ、と思いがけない選曲でした。
ぜひ聴いてみたいです。あの大曲をどう魅せてくださるでしょうか。
ドイツは遠いので凱旋公演をしていただくということで。
Sun.
07.30.2006
歯みがき
昆虫と歯医者さんほど嫌いなものはありません。
通院中は世界一の不幸を背負い込んだ気分になります。
治療を受けている間は常に瀕死ですが、「中世だったらこんな程度じゃ済まないはず」の一念で耐え忍びます。
小説では(歴史の本ではないのが辛いところですが)、中世の人々はいつもパンとお肉とパイとお菓子をワインで流し込んでいます。
間違いなく虫歯まっしぐら! ではありませんか。
食事の場面は数あれど歯磨きしている様子はありませんし、大人が子供に「歯ぁ磨けよ!」なんて云うこともありません。
きっと歯を磨くという概念がなかったんだろうな、それでは自分の歯は成人になるまで保たないんじゃないかしらと思っていました。
しかし、あったのです、歯磨き粉。
『中世ヨーロッパ入門』(A・ラングリー著 あすなろ書房)によると、コウイカ(刺身も良し、天麩羅も良し。寿司旨し)の甲や牡蠣の殻を粉末にしたものが用いられたそうです。
ただし衛生面ではなく美容のための歯磨きだったとか。牡蠣の殻なんて歯を白くしそうです。生臭そうなのが心配ですが、蜂蜜やコリアンダーなどで「息すっきり」に仕上げたそうです。
で、虫歯になったらどうするかというと、やっぱり抜くしかなかったみたいです。
抜歯屋なんていう職業があったのですよ。
本には「そ〜れぃ!」という感じでお仕事中の抜歯屋さんの絵がついています。
当然麻酔なし。怖いです〜。
この本は「知のビジュアル百科」というシリーズの1冊です。
世界中の美術館や博物館にある資料の写真が満載で、眺めていてとても楽しいです。
児童書ですから文章がわかりやすいのもありがたいことです。
以前は別の出版社から「ビジュアル博物館」シリーズとして出ていました。
町の図書館や学校の図書室で揃えているところが多いのではないでしょうか。
私もそれを見てとっても欲しくなり、でもなにしろ値段が高くて手が出なかった覚えがあります。いつか買おうと決めていたのに、その「いつか」が来る前に出版社が倒産してしまったあの日のせつなさは今も忘れていません(さまよう視線)。
復刊して嬉しかったのですけれど、これ2,000円だったのですよ。
当時「たっか〜!」と思ったはずなのにな、おかしいな、この程度だったかなと首を傾げて調べると、以前はやっぱり高かった。3500円もしました。
どうしてこんなに値下がりしたのでしょう。や、諸手を挙げて大賛成ですけれどね。
次は『中世ヨーロッパ騎士事典』にしよう。
その前に歯磨きですよ。
通院中は世界一の不幸を背負い込んだ気分になります。
治療を受けている間は常に瀕死ですが、「中世だったらこんな程度じゃ済まないはず」の一念で耐え忍びます。
小説では(歴史の本ではないのが辛いところですが)、中世の人々はいつもパンとお肉とパイとお菓子をワインで流し込んでいます。
間違いなく虫歯まっしぐら! ではありませんか。
食事の場面は数あれど歯磨きしている様子はありませんし、大人が子供に「歯ぁ磨けよ!」なんて云うこともありません。
きっと歯を磨くという概念がなかったんだろうな、それでは自分の歯は成人になるまで保たないんじゃないかしらと思っていました。
しかし、あったのです、歯磨き粉。『中世ヨーロッパ入門』(A・ラングリー著 あすなろ書房)によると、コウイカ(刺身も良し、天麩羅も良し。寿司旨し)の甲や牡蠣の殻を粉末にしたものが用いられたそうです。
ただし衛生面ではなく美容のための歯磨きだったとか。牡蠣の殻なんて歯を白くしそうです。生臭そうなのが心配ですが、蜂蜜やコリアンダーなどで「息すっきり」に仕上げたそうです。
で、虫歯になったらどうするかというと、やっぱり抜くしかなかったみたいです。
抜歯屋なんていう職業があったのですよ。
本には「そ〜れぃ!」という感じでお仕事中の抜歯屋さんの絵がついています。
当然麻酔なし。怖いです〜。
この本は「知のビジュアル百科」というシリーズの1冊です。
世界中の美術館や博物館にある資料の写真が満載で、眺めていてとても楽しいです。
児童書ですから文章がわかりやすいのもありがたいことです。
以前は別の出版社から「ビジュアル博物館」シリーズとして出ていました。
町の図書館や学校の図書室で揃えているところが多いのではないでしょうか。
私もそれを見てとっても欲しくなり、でもなにしろ値段が高くて手が出なかった覚えがあります。いつか買おうと決めていたのに、その「いつか」が来る前に出版社が倒産してしまったあの日のせつなさは今も忘れていません(さまよう視線)。
復刊して嬉しかったのですけれど、これ2,000円だったのですよ。
当時「たっか〜!」と思ったはずなのにな、おかしいな、この程度だったかなと首を傾げて調べると、以前はやっぱり高かった。3500円もしました。
どうしてこんなに値下がりしたのでしょう。や、諸手を挙げて大賛成ですけれどね。
次は『中世ヨーロッパ騎士事典』にしよう。
その前に歯磨きですよ。
Sat.
07.29.2006
リベンジ! モツレク
サー・コリン・デイヴィス指揮モーツァルトのレクイエム、歌はテルツ少年合唱団です(オフィシャルサイトはドイツ語版しかないのでおすすめはこちら。ソリストたちのそれぞれの歌声が聴けます。ただし広告がかなり邪魔)。ドキドキのお買い物でした。
テルツのモツレクはすでに1枚持っておりまして、これが聴いていてとても辛いCDでした。演奏ではなく録音が悪いのかなとは思うのですが、もし初めて聴くモツレクがこれだったら嫌いな曲になっていたかもしれない、というほどだったのです(DHMのバイアー版です。お気をつけ下さい)。
またダメだったらどうしようと不安を抱えて聴いてみますと....良いではありませんか!
さすがサー・コリン・デイヴィスの力量でしょうか、比較的遅めでありながらソリストと合唱のバランスも良く、集中して聴くことができました。これならおすすめできます。ランドン版....かな?
テルツ少年合唱団はドイツの(聖歌隊ではなく)民間の少年合唱団です。
歴史は比較的浅く、創立者のゲルハルト・シュミット・ガーデン氏が現在も指揮・指導を担っておられます。
テルツは世界最高峰だという声もあるほどのレベルの高さを誇ります。最高かどうかはわかりませんが、私の印象ではたいへんに元気な歌声をしています。
特にアルトは曲の枠からはみ出さんばかりの勢いで、時に苦笑を誘うことも。
ですから荘厳な宗教曲よりもおおらかな歌曲の方が似合うのでは、と思っていました。
このモツレクが良かったのは嬉しい意外性です。
テルツの大きな特徴は「練習時間の短さ」でしょう。
一般に聖歌隊は付属の学校に通い、多くは寮で共同生活を送り、日々の練習に加えミサでの歌唱にコンサートと忙しく活動します。そうした音楽漬けの生活が、鍛え上げられた美しい歌声を生み出すのでしょう。
一方テルツの少年たちは、地元の学校に通い、週に何回か集まっては練習します。時間だけを見ればずいぶんと少ないでしょう。けれど評価は高く、合唱団としての活動の他にもオペラに抜擢されたりもしています。
これを「僅かな練習時間でハイレベルな演奏をする彼らは、他よりも優れている」と云うつもりはありません。
同じような形で活動する合唱団(日本では多くがこのタイプです)にとって、「なかなか時間を取ることができなくても、上質の演奏をすることは決して不可能ではない」という好例になるのではないかと思うのです。
聖歌隊の歌声ばかりではなくその有様までを含めて好む方もいらっしゃいますが、いろいろな要素が重なってそれぞれの歌を生むのです。
だから聴くのが楽しいのです。
Fri.
07.28.2006
ママ・マリア
先日、右の奥歯の詰め物が取れてしまい、歯医者さんに1週間後の予約をしました。
その予約の日まであと3日という夜、今度は左の奥歯の詰め物が取れてしまいました。
近年稀に見る危機的状況でしたよ。
片方は昨日治りました。おそろしや。
さて、イエス・キリストは神様の子です。
マリアはイエスのお母さんです。
そうですよね、合ってますよね。
でもよく見るラテン語にこんなのがあります。
Sancta Maria, mater Dei
(聖なるマリア、神の御母)
神様のお母さん? イエスが神様? それは違うわ。あれ?
というのが本日のお題です。
マリアが神様を産んだはずはありません。
神様とキリストが同一人物という話も聞きません。
まぁイエスを人間チームと神様チームのどちらに入れるかと考えるとどちらかというと神様チームかな、じゃあだいたい神様ってことでマリア様も神の母と呼ぼうかな....なんておかしいです〜。
日本語のサイトをちょっと検索してみましたけれど見当たりません。
そんなことは疑問に思わなくてもよろしい、ということでしょうか。
外国語のサイトを調べましょうか....やっかいです。
Mater Dei という名前の学校やホテルがあるのですよ。
なんだかすごいネーミングです。
その予約の日まであと3日という夜、今度は左の奥歯の詰め物が取れてしまいました。
近年稀に見る危機的状況でしたよ。
片方は昨日治りました。おそろしや。
さて、イエス・キリストは神様の子です。
マリアはイエスのお母さんです。
そうですよね、合ってますよね。
でもよく見るラテン語にこんなのがあります。
Sancta Maria, mater Dei
(聖なるマリア、神の御母)
神様のお母さん? イエスが神様? それは違うわ。あれ?
というのが本日のお題です。
マリアが神様を産んだはずはありません。
神様とキリストが同一人物という話も聞きません。
まぁイエスを人間チームと神様チームのどちらに入れるかと考えるとどちらかというと神様チームかな、じゃあだいたい神様ってことでマリア様も神の母と呼ぼうかな....なんておかしいです〜。
日本語のサイトをちょっと検索してみましたけれど見当たりません。
そんなことは疑問に思わなくてもよろしい、ということでしょうか。
外国語のサイトを調べましょうか....やっかいです。
Mater Dei という名前の学校やホテルがあるのですよ。
なんだかすごいネーミングです。
Thu.
07.27.2006
さあ、ナルニアへ
買いましたよ! 『ナルニア』のDVD!タンスのパッケージですよ!
おまけのポストカードが素敵ですよ!
劇場公開時からあちらこちらで酷評されているようですけれど、私はこんなものだと思うのです。
この映画にとって最大の不幸は、どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』と比較されてしまうことでしょう。
『LOTR』を超えるクリーチャー! なんて宣伝したのも拙かったかもしれません。
でも、ルーシーが初めて衣装だんすを通ってナルニアに行く場面にはとってもドキドキしました。タムナスさんのおうちでお茶をいただく場面も好きですし、ビーバー夫妻にはぜひ会いたいと思いましたし、キツネさんの勇敢さには涙しました。
....ああ、中盤までに見所がみんな終わってしまうのですね。
白い魔女(ティルダ・スウィントンさんを配したのは最高でした。確かに彼女以外は考えられません。デレク・ジャーマン監督の作品に出ていた頃ならもっと氷っぽかったかもです)が最初は恐ろしく見えるのに、力が弱まるに従いだんだんみすぼらしくなってゆきます。
そこで! 残念なことに映画自体もみすぼらしくなってしまうのです。
後半が悪いと全部悪いような気がしてしまいます。
それでみなさん、がっかりなさったのでしょうか。
原作だって『指輪』とは書き込み具合が全然違うのです。
ナルニアの方が小さな人たち向けです。
映画もディズニーですから対象年齢は低いでしょう。
比べてあら探しをすることにあまり意味はないと思います。
小さな人たちならこの映画を見て、きっとおうちのタンスに入ろうとするでしょう。
かつて私もナルニアを読んだ後、タンスにもぐり込みました。
(ドラえもんを読んだ後には机の引き出しに足を突っ込んだものです。メリッといいました)
映画館で見なかった人たちも楽しんでくださるといいな。
Wed.
07.26.2006
昔も今も
畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ、人気がありますね。私も好きです。
最新刊の『うそうそ』を読みましたよ。
病弱でしょっちゅう死にかけている若だんな(寝込んでいるのが普通の状態で、元気な日が続くと却って心配される始末です)と、彼をとりまく妖怪たちが巻き込まれる事件な日々、が基本形ですが、今回は驚くべきことに箱根旅行に出かけるとか。
隣家へ行くだけでもまわりが渋るほどのひ弱な若だんなが!
最初の『しゃばけ』以来の長編ということもあり、おおいに期待して本を開きました。
面白かったですよ。
旅に出るという設定からしてそうですが、幼馴染みの栄吉さんやレギュラー妖怪・屏風のぞきが出てこないなど「番外編」な趣です。
その分新しいキャラクターが出てきますし、ハプニングに次ぐハプニングで飽きることなく読めます。
時代小説というものはーーもともとそんなに読む方ではないので知ったような口をきいてはいけませんけれどーー「過去」を舞台にしてそこから題材を得ていても、「今」につながる何かがなければ読み手の心が寄り添わないのではないかと思います。
「しゃばけ」シリーズで云いますと、おっとりと坊ちゃん坊ちゃんした若だんながふと見せる不安。
もう17歳になるというのに毎日毎日寝込んでばかりで、たまに調子の良い日は店に出てみるものの、仕事はみんなまわりがやってくれる。両親も店で働く人たちもそれを許してくれる。諦めているのでは決してなく、本当に若だんなの最優先事項は「体を労ること」と思ってくれる。
はて、こんな自分は何の役に立つのだろうか。
このまま成長したとして、跡継ぎだからというだけで店の者たちの上に立って良いのか。
私は....何のために生きているのか。
若だんなの胸にこの問いかけが何度も浮かびます。そして同時にこうも思うのです。
世の中には今日の暮らしに喘ぐ人々が大勢いる。
一方自分は大店の息子に生まれ、住む所着る物食べる物、何一つ不自由していない。
役に立つのかどうかなど、ずいぶんと贅沢な悩みではないか。
だから若だんなは胸の内の苦い思いを、親にも友にも打ち明けず、同じように「自分がここにいる意味」を見失い怯える人たちをそっと支えるのです。
現在、同じような悩みを持つ人が多いことと思います。
いつもいつも自分探しの旅の途中な人もいるでしょう。
若だんなのように、心が雲で覆い隠されてしまう前に他の人に目と思いを向けることができれば、どんなにか良いでしょう。
だれよりも弱っちい若だんなが見せる芯の強さが、このシリーズの最大の魅力だと思います。
かわいい鳴家も忘れちゃいけませんよ。
Tue.
07.25.2006
グレゴリオ聖歌
雨がふったりやんだりふったりやんだり....。
窓をあけたりしめたりあけたりしめたり....。
ふう。
グレゴリオ聖歌をきちんと聴きたいなと思っています。
西洋音楽の元となったものですから、音楽の面でも歴史の面でも聴いて知っておきたい....はずなのです。
だからできれば日本語対訳の付いた盤が良いのですけれど、そうすると「グレゴリオ聖歌を歌うボーイソプラノのCD」なんて無いのです。
そもそも修道士たちが共同生活の中で毎日毎日歌っていたのですから、大人の声しか無いのは当然なのです。
でもグレゴリオ聖歌ってどうしても....眠くなってしまいまして、3曲目を聴いていると思ったのにいつのまにか8曲目だったびっくり、なんてこともしばしばです。
これがせめてボーイソプラノだったらもっと身を入れて聴くのに、と勝手なことを云う次第です。
昨秋の LIBERA のコンサートで冒頭、ベンさんとスティーブンさんが「Creator」という単旋律の短い歌を歌っていらっしゃいました。
プライズマン氏が自分の原点はグレゴリオ聖歌だと仰るのがよく理解できる1曲でした。
とは云え2人とももうテノールでしたから、あれが CD 1枚分あったらやっぱり眠くなるだろうなと思うのです。
今日は暑そうです。
窓をあけたりしめたりあけたりしめたり....。
ふう。
グレゴリオ聖歌をきちんと聴きたいなと思っています。
西洋音楽の元となったものですから、音楽の面でも歴史の面でも聴いて知っておきたい....はずなのです。
だからできれば日本語対訳の付いた盤が良いのですけれど、そうすると「グレゴリオ聖歌を歌うボーイソプラノのCD」なんて無いのです。
そもそも修道士たちが共同生活の中で毎日毎日歌っていたのですから、大人の声しか無いのは当然なのです。
でもグレゴリオ聖歌ってどうしても....眠くなってしまいまして、3曲目を聴いていると思ったのにいつのまにか8曲目だったびっくり、なんてこともしばしばです。
これがせめてボーイソプラノだったらもっと身を入れて聴くのに、と勝手なことを云う次第です。
昨秋の LIBERA のコンサートで冒頭、ベンさんとスティーブンさんが「Creator」という単旋律の短い歌を歌っていらっしゃいました。
プライズマン氏が自分の原点はグレゴリオ聖歌だと仰るのがよく理解できる1曲でした。
とは云え2人とももうテノールでしたから、あれが CD 1枚分あったらやっぱり眠くなるだろうなと思うのです。
今日は暑そうです。
Sun.
07.23.2006
ちいさいおうちと金曜日の砂糖ちゃんと
「絵本作家ワンダーランド」という絵本の原画展へ行きましたよ。
春先から全国をまわっている展覧会で、私の住む町にも来てくれました。
バージニア・リー・バートンさんの『ちいさいおうち』。
丁寧に丁寧に描き込まれた線やうっすらと残る鉛筆の跡の向こうに、絵筆を動かす彼女の姿が感じられるような気がして 、“おうち” がいっそう感情豊かに見えてくるのでした。
マリー・ホール・エッツさんの『わたしとあそんで』。何度読んでも女の子の表情に頬が緩む大切な1冊です。
展示されていたのは本になった原画ではなく、色もない鉛筆だけの絵でした。それでもやっぱり女の子はすてきな笑顔を見せていて、彼女を見守るおひさまもあたたかい笑顔で描かれていました。
毎年春が来ると本棚から出してくる、ひなたのような絵本です。
エッツさんは他にも名作『もりのなか』の原画もありました。
「バムケロ」シリーズの島田ゆかさんは、『ぶーちゃんとおにいちゃん』で参加されていました。
島田さんの絵は、出てきた当初は苦手でした。
画面の隅々まで均等に光の当たった、くっきりぱっきりした画風が好みではなかったからです。でも多くの方がおっしゃるように、細かいところまで小技の効いた絵は見れば見るほど夢中になって、時間を忘れてしまうのです。
出久根育さんは『ワニ』と『ペンキや』、偶然でしょうか、どちらも梨木香歩さんの作品でした。
子供の頃だったら出久根さんの絵は「なんか怖い」「ちょっと不気味」と感じて敬遠したかもしれません。幸いにも大人になってから知ったので、大好きになりました。
印象的な目をした人たちはどこかひんやりとした空気の中にいて、外国の絵本と云われればそう信じられそうな、日本人離れした感覚の絵です。現在はプラハにお住まいだというのもひどく納得のいく話で、新作を心待ちにしている作家さんの1人です。
そしてそして!
大好きな酒井駒子さんです!
駒子さんの描く、子供だけが足を踏み入れることができるひそやかな世界は、息をのむ美しさです。子供たちのまぁるい頭のラインや、少しだけ開いた唇の様子も好きです。
絵本は集めていますし、装画を描かれた他の人の本も読んでしまうほどです(いつも良質な作品に絵を提供されるので「駒子さんの表紙」は信頼に足るものなのです)。
いちばん好きな『金曜日の砂糖ちゃん』と、かわいすぎる『ロンパーちゃんとふうせん』の原画を間近で見ることができてとても嬉しかったです。
その酒井駒子さんがちょうどサイン会を開いておられました。
大行列に臆してしまって(人が大勢いる所はこわいです)並ぶことはできませんでしたけれど、そっと拝見いたしました。絵と同じように静かな雰囲気の方でした。
臆病な私は背後の行列に怯えつつ駒子さんのポスターを買い、ファイルを買い、ポストカードをたくさん買ったのでした。
春先から全国をまわっている展覧会で、私の住む町にも来てくれました。
バージニア・リー・バートンさんの『ちいさいおうち』。丁寧に丁寧に描き込まれた線やうっすらと残る鉛筆の跡の向こうに、絵筆を動かす彼女の姿が感じられるような気がして 、“おうち” がいっそう感情豊かに見えてくるのでした。
マリー・ホール・エッツさんの『わたしとあそんで』。何度読んでも女の子の表情に頬が緩む大切な1冊です。展示されていたのは本になった原画ではなく、色もない鉛筆だけの絵でした。それでもやっぱり女の子はすてきな笑顔を見せていて、彼女を見守るおひさまもあたたかい笑顔で描かれていました。
毎年春が来ると本棚から出してくる、ひなたのような絵本です。
エッツさんは他にも名作『もりのなか』の原画もありました。
「バムケロ」シリーズの島田ゆかさんは、『ぶーちゃんとおにいちゃん』で参加されていました。島田さんの絵は、出てきた当初は苦手でした。
画面の隅々まで均等に光の当たった、くっきりぱっきりした画風が好みではなかったからです。でも多くの方がおっしゃるように、細かいところまで小技の効いた絵は見れば見るほど夢中になって、時間を忘れてしまうのです。
出久根育さんは『ワニ』と『ペンキや』、偶然でしょうか、どちらも梨木香歩さんの作品でした。子供の頃だったら出久根さんの絵は「なんか怖い」「ちょっと不気味」と感じて敬遠したかもしれません。幸いにも大人になってから知ったので、大好きになりました。
印象的な目をした人たちはどこかひんやりとした空気の中にいて、外国の絵本と云われればそう信じられそうな、日本人離れした感覚の絵です。現在はプラハにお住まいだというのもひどく納得のいく話で、新作を心待ちにしている作家さんの1人です。
そしてそして!大好きな酒井駒子さんです!
駒子さんの描く、子供だけが足を踏み入れることができるひそやかな世界は、息をのむ美しさです。子供たちのまぁるい頭のラインや、少しだけ開いた唇の様子も好きです。
絵本は集めていますし、装画を描かれた他の人の本も読んでしまうほどです(いつも良質な作品に絵を提供されるので「駒子さんの表紙」は信頼に足るものなのです)。
いちばん好きな『金曜日の砂糖ちゃん』と、かわいすぎる『ロンパーちゃんとふうせん』の原画を間近で見ることができてとても嬉しかったです。
その酒井駒子さんがちょうどサイン会を開いておられました。
大行列に臆してしまって(人が大勢いる所はこわいです)並ぶことはできませんでしたけれど、そっと拝見いたしました。絵と同じように静かな雰囲気の方でした。
臆病な私は背後の行列に怯えつつ駒子さんのポスターを買い、ファイルを買い、ポストカードをたくさん買ったのでした。
Sat.
07.22.2006
BONI PUERI
日頃はぴしっと決まった「一糸乱れぬハーモニー」を好んでいますけれど、時々取り出しては聴く、なごみの1枚があります。ボニ・プエリの『Air』です。
ボニ・プエリ(BONI PUERI はラテン語で good boys の意味です)はチェコの少年合唱団で、この CD は去年来日した折りに発売されたものです。
これがまた素朴な歌声で、「いっしょうけんめいうたっていますっ」という感じがかわいらしくてたまりません。
収録曲は前半はバッハの「アヴェ・マリア」やモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」ウェルナーの「野ばら」など誰もが1度は耳にしたことがあるような曲で、後半はチェコの作曲家の作品や民謡が並びます。
「グリーンスリーブス」や「家路」などは音楽の授業を思い出しますし、「おお牧場はみどり」なんて、よくーしげったーもーのーだ、へい! と一緒に歌いたくなります。
1曲だけ、これは他では聴けないなと思う歌がありました。
「たわいのない歌」という言葉遊びの歌で「ピディ、フィディ、ツィディ」とか「フフフフ、クククク」とか、どうにもうまく説明できませんがとにかく変な歌なのです。
動物の鳴き真似や無意味な言葉の連続らしいのですが、さっぱりわからないのに楽しくなります。歌ってみるのは難しそうですねぇ。
ソリスト2人の(ソリストなのに)頼りない歌声も、「モルダウ」を歌うほにゃほにゃな日本語も(来日盤のせいかなぜか日本語詞なのです)、私の好きな「ラシーヌ賛歌」がちっともフランス語に聞こえないところも、すべてが愛すべき要素となった CD です。
かわいいなかわいいな。
Thu.
07.20.2006
ソラシの鳥
朝に夕に外で鳥の声がします。
ほとんどがハトなのですけれど、時折「ソ、ソ、ソラシ」という鳴き声が聞こえるのです。「ソ、ソ、ソ、ソ、ソラシ」のこともあります。
木の陰に「あそこいいるのかなぁ」と気配を感じることはあっても、姿を見せてくれない謎の鳥です。
見えたところで名前は解らないのですけれど、今のところはソラシの鳥と呼んでいます。
どんな鳥なのでしょうねぇ。
ほとんどがハトなのですけれど、時折「ソ、ソ、ソラシ」という鳴き声が聞こえるのです。「ソ、ソ、ソ、ソ、ソラシ」のこともあります。
木の陰に「あそこいいるのかなぁ」と気配を感じることはあっても、姿を見せてくれない謎の鳥です。
見えたところで名前は解らないのですけれど、今のところはソラシの鳥と呼んでいます。
どんな鳥なのでしょうねぇ。