プラグインの故障が続いたので、試しにテンプレを変更してみました。
夜空の彼方から舞い降りる羽根、お気に入りだったのに....。
今度はお空にカーソルで雲を描くことが出来ますよ。
では本題です。
フランスでは国民的人気!
フランスの子供はみんな知ってる!
....という魅惑的な触れ込みの、
ミミ・クラクラの絵本を読みました。

『ミミ・クラクラ ゆきであそぼう!』(アニエス・ロゼンスティール 白泉社)です。
発売前から雑誌『MOE』で広告を見ていたので、フランスにお住まいの
まゆの様に「こんな本が日本で出ますが、そちらでは大人気だそうですね」とお話しいたしました。
すると「いや、そんなことはない」と驚きのお返事が。
そもそもフランスでは国民的人気という現象自体が起こらないのだとか。ちょっとしたきっかけで誰も彼もがうわーっと群がる日本とは違うようです。
さらにまゆの様は、ミミ・クラクラはたいして内容の無い話だから日本語に訳す必要があるのか、と疑問を投げかけておられました。
そういう経緯があったものですから、余計に興味を持っていました。
実物を見てみると......。
物語はとても短く、内容もとても単純なものです。
1話はたったの3ページです。1・2ページはそれぞれ4コマに分割されていて、計8コマでお話が出来ています。3ページ目は1場面だけで、一応オチがついています。ただし全然オチてない、と思いました。私がフランス人の感覚を持ち合わせていないからかもしれません。
ト書きは無く、文章はミミの科白だけです。手書き文字のフランス語がそのまま掲載されていて、コマの外側に日本語訳が付けられています。
白泉社のサイトに
特設コーナーが設けられています。全10話の内1話を丸ごと見ることができます。
絵はちょっとレトロな感じでかわいいです。雑貨っぽい絵本ですね。
でも絵本としてどうかと云うと....う〜ん....どうでしょうねぇ。
発売時期に合わせたのか、冬やクリスマスのお話が多く収録されています。大きな特徴は、登場人物がミミという女の子ただ1人なことです。家族も友達も知らない人も、誰も出てきません。ミミは1人遊びが得意な子という設定だそうですが、そのせいかどのお話も彼女だけで完結していて、読者が入って行けないように感じました。
日本語が目立たないので、大人の目で見れば流行の「大人かわいい」なのですが、子供が読んで楽しめるのかしらと気になります。
帯に雨宮塔子さんが文章を寄せていらっしゃいます。(同じ文面が上記のサイトにもあります)
雨宮さんもフランス在住ですからつい真に受けてしまいますが、読んだ後で見ると「それ本当?」と問いたくなるコメントです。
10話読んで、私はもう十分です。
巻末にはすべての仏文を抜き出して、よみがなが付けられています。フランス語の勉強にもぴったり! というわけですが、これだけは私にもはっきり云えます。
「フランス語の勉強にはなりません。」
これは話し言葉に近いのでしょうか。否定文のneを抜いたり、主語のilを省いたりしています。既に勉強している人なら、こうやって云うのかと自分で気づくことが出来ますが、最初歩の人にとっては相当読みにくいのではないかと思います。
本来はかなり小さな人たちのための絵本だと思いました。内容から考えると対象年齢は3〜4歳というところでしょう。それにしてはこの日本版、本来の読者である子供達を置き去りにした作り方です。
かわいいですが、絵本の本分はそれだけではないのです。
今日は辛口。