秋に見た石山切の展覧会で料紙の美しさに魅入られ、もっと良く知ろうとこの本を読みました。

『王朝継ぎ紙の世界』(近藤富枝(他) 河出書房新社)。
王朝継ぎ紙研究会を主催しておられる作家の近藤富枝さんのご本です。展覧会の会場で図録と並んで売られていたのを見覚えていて、図書館で借りてきました。
ちょっと期待外れでした。
継ぎ紙の技法について詳しく載っているのかと思ったのですが、それはほんの数ページだけでした。中身のほとんどが継ぎ紙の作品です。過去のものではなく、現代の作です。作品集の趣です。
冒頭が継ぎ紙の発端に関する小説だったため危機感を持ちながらページを繰ったのですが......むー、私が読みたかったのはこういうのではありません。これなら図録の方がよほど良いです。
たくさん掲載されている写真を眺めているうちに、だんだん自分の好みが判ってきました。
様々な色を複雑に組み合わせた高度なものよりは、すっきりとシンプルな作りの方が好きです。
私も作ってみたいな。継ぎ紙の技法を教えていただける教室があるのは知っているのですが、私の家からはちょっと遠いのです。しかも交通の便が悪く、通うのは躊躇します。
面白そうなのですけれどねぇ。